iPhone Xの出荷台数が2018年10月までで6,300万台に達したと調査企業Counterpointが発表しました。出荷台数こそ以前のモデルに劣るものの、iPhoneとしては過去最高レベルの収益を生み出しています。
出荷台数はiPhone6に及ばないが…
大ヒットとなったiPhone6が出荷台数で6,000万台を突破したのは、発売からわずか6カ月目のことす。iPhone Xが6,000万台超えとなった10カ月目に、iPhone6は9,000万台が出荷されていました。
そう思うと、iPhone Xは「売れていない」と言えるのかも知れません。しかし、Appleとしては何の問題もないでしょう。
Coutnerpointによれば、思い切ったデザイン変更に伴って設定した強気な価格のおかげで、iPhoneの平均販売価格(ASP:Average Selling Price)は大幅に上昇しました。これによって、iPhone XはiPhone6と同じだけの売り上げを10カ月で達成しています。
公開されたグラフを見ると、iPhone Xの売り上げは発売後から一貫してiPhone6を上回っており、ゆるやかな上昇カーブを描きながら、まるで計算されたかのように10カ月目でiPhone6の線グラフと綺麗に重なり合っていることが分かります。
したがってAppleにとって、iPhoneの出荷台数が減っても儲からなくなったという意味ではないのです。
なお興味深いことに、Counterpointは12日に発表が噂されるiPhone9(iPhone Xr/Xc)やiPhone Xs/Xs Maxの登場で「さらにAppleは収益を上げるだろう」とも指摘しています。
Source:Counterpoint
(kihachi)